スーパーの冷凍コーナーで、国産鶏もも肉の半額近い価格で売られるブラジル産。この圧倒的な安さの理由は、決して「品質を犠牲にしているから」だけではありません。最大の要因は、広大な土地と、鶏の飼料となるトウモロコシや大豆の自給率の高さにあります。
ブラジルは世界有数の穀物生産国です。養鶏場のすぐ隣でエサが作られ、そのまま巨大な鶏舎へと運ばれるため、輸送コストがほとんどかかりません。さらに、ヒナの孵化から飼育、加工、輸出までを一貫して行う「インテグレーション(垂直統合)」と呼ばれる大規模システムが確立されています。この徹底した効率化が、日本までの長い船旅を経てもなお、圧倒的な低価格を実現できる秘密です。