今回発表された「ネオ・リンク」の最大の特徴は、従来のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)のように視覚と聴覚だけに頼らない点にある。微弱な脳波信号を読み取るセンサーと、頭皮に微細な刺激を与える電極を内蔵した超軽量ヘッドバンド型を採用した。これにより、仮想空間内の風の冷たさや、オブジェクトに触れた際の摩擦感を脳に直接シグナルとして送ることに成功している。
体験会に参加したITジャーナリストの佐藤氏は、「デジタルなリンゴを触ったとき、皮のざらつきと冷たさが確かに指先に感じられた。脳が騙されていると分かっていても、身体が勝手に反応してしまう」と熱っぽく語る。この五感の完全同期こそが、これまでのメタバースブームの失速を覆す決定打になると期待されている。