プロ入りから数年、代走や守備固めとしての起用が多かった時期には、焦りもあったはずだ。スタメンに定着しきれないもどかしさと戦いながら、彼は自分自身の役割を再定義した。「ベンチにいる時も、常に試合の流れを支配する準備をする」。その意識改革が、現在の勝負強さを生み出している。
今やベンチ裏でも若手選手に積極的に声をかけ、チームの雰囲気を引き締める役割も担うようになった。泥だらけのユニフォームでホームベースを踏み、笑顔でナインとハイタッチを交わす姿は、カープというチームの魂そのものを体現しているかのようだ。