インターネット上のコミュニティや競馬依存症 克服ブログには、当事者たちの生々しい告白が数多く記録されています。彼らの体験談に共通しているのは、「最初は数千円で楽しむ健全なファンだった」という事実です。
ある30代の会社員男性の手記には、次のような経過が記されています。「地方競馬のナイターまで手を出し始め、最終レースで負けると、翌朝のオーストラリアや地方競馬の第1レースで取り返そうと画面を凝視していた。給与日に全額をネット銀行へ入金し、わずか3時間ですべて溶かしたとき、手の震えが止まらなかった」。このように、時間と空間の制約が消えた結果、日常生活のすべてが競馬に侵食されていくケースが目立ちます。
SNSや相談窓口に寄せられる声から見えてくるのは、競馬特有の「知的好奇心の隠れ蓑」です。「パチンコは運だが、競馬は自分の頭脳勝負だからいつか勝てる」という強い思い込みが、損失を認めることを遅らせ、周囲への相談を躊躇させる最大の障壁となっています。