ファンの間で常に熱狂的な議論を呼ぶのが「三冠馬の中で歴代最強は誰か」というテーマです。走った時代や馬場コンディション、対戦相手が異なるため一概に比較はできませんが、それぞれが示した異次元のパフォーマンスには決定的な特徴があります。
ディープインパクトは、レース後半の爆発的な加速力において日本競馬史上随一の評価を受けています。主戦の武豊騎手が「走っているというより、飛んでいる感じ」と表現した通り、最後方から全頭を並ぶ間もなく差し切る走法は競馬界の常識を覆しました。
一方、オルフェーヴルはタフな馬場や極限状態での底力で群を抜いていました。三冠達成後も凱旋門賞で2年連続2着に入り、引退レースの有馬記念を8馬身差で圧勝するなど、世界基準のパワーとスタミナを兼ね備えた「規格外の怪物」として語り継がれています。
牝馬三冠から芝G1競走9勝という歴代最多記録を樹立したアーモンドアイは、驚異的なレコードタイムを連発するスピードの絶対値と高い完成度で近代競馬の頂点に立ちました。三冠レースそれぞれが持つ独自の価値をどの角度から評価するかによって、最強の座はファンの心の中で分かれています。