野田文信氏の最大の専門分野は、「多文化間精神医学(Transcultural Psychiatry)」および「国際精神保健」です。異なる文化的背景を持つ人々が異国の地で直面する適応障害、異文化ストレス、トラウマ(PTSD)、うつ病などの診断・治療において、日本屈指の知見を有しています。
学術団体においては、日本多文化間精神医学会の理事長をはじめとする要職を歴任。同学会の発展を牽引し、外国人労働者、留学生、難民、国際結婚家庭などが抱えるメンタルヘルス課題へのアプローチを体系化しました。
また、大規模災害時の被災者支援やトラウマケア、地域精神医療のネットワーク構築など、現場主義に根ざした活動実績も豊富です。単に机上の理論にとどまらず、言葉が通じにくい患者や文化的なタブーを抱える相談者に対して、どのように心理的アプローチを行うべきかという実践的ガイドラインの策定にも深く貢献してきました。