2015年、事件から長い年月を経て医療少年院を仮退院し社会復帰していた元少年Aが、両親や被害者遺族に無断で手記『絶歌』を太田出版から刊行した。この事態は世間に再び激しい怒りを巻き起こし、両親にとっても青天の霹靂であった。
自らの意志で自己正当化や過去の告白を一方的に出版した息子の挙動に対し、両親は深く失望し、強い抗議と戸惑いの念を抱いたとされる。『絶歌』の出版によって、遺族への二重の傷つけがなされたことに対し、両親は再び深く頭を下げざるを得なかった。成人して手から離れたとはいえ、元少年Aとの間にある価値観や贖罪に対する意識の決定的な溝が浮き彫りとなり、親子関係の歪みと難しさを改めて見せつける結果となった。