日本における衛生害虫研究の第一人者であり、医用昆虫学の発展に大きく貢献した安富和男氏の研究業績は、今日のダニ対策の基盤を形作っている。安富氏らは都市化に伴う害虫の薬剤耐性や生態変化をいち早く解明し、単なる薬剤撒き散らしではない総合的な防除アプローチの重要性を主張した。
その遺志を継ぐ形で、現在の害虫駆除業は長足の進歩を遂げている。業界団体である一般社団法人日本ペストコントロール協会は、環境負荷を最小限に抑えつつ確実な効果を上げるIPM(総合的害虫管理)のガイドラインを策定。プロの施工現場では、単に薬剤を噴霧するだけでなく、温湿度コントロール、発生源の特定、封じ込め技術を組み合わせた高度なソリューションが提供されている。