作中最大の転換点となった「渋谷事変」では、それまでのパワーバランスが根底から崩壊しました。羂索が仕掛けた周到な罠により、呪術界の抑止力であった五条悟が「獄門疆」に封印されたことで、日本全土の呪術バランスは一気に決壊。特級呪霊陣営はほぼ壊滅状態に追い込まれたものの、羂索の真の狙いである「人類と天元の同化」に向けた殺戮ゲーム「死滅回游」へと移行します。
この混乱期における最重要ファクターが、高専内部に潜んでいた裏切り者の真相です。内通者の正体は京都校2年の究極メカ丸(与幸吉)でした。生まれながらに激痛を伴う「天与呪縛」を背負っていた彼は、自らの肉体を治療してもらう条件として、真人や羂索に高専の内部情報を提供していました。しかし、メカ丸の本心は決して仲間を裏切ることではなく、五条悟の封印計画を事前に察知し、京都校の仲間たちを守るための策を講じることでした。真人との死闘の末に命を落としたメカ丸ですが、遺された傀儡通信装置によって虎杖たちに決定的な情報を伝え、渋谷事変の反撃の狼煙を上げた事実は多くのファンの涙を誘いました。
死滅回游以降の勢力図は、従来の学園モノの枠組みを完全に超越します。千年前の過去から蘇った受肉泳者(鹿紫雲一、日車寛見、石流龍、烏呂亨など)が各地の結界で乱戦を繰り広げ、虎杖・伏黒・乙骨らは敵対勢力の中から有益な味方をスカウトしながら、宿儺と羂索という元凶を討つための連合戦線を構築していきました。