日常を愛おしく変える作家・古賀及子の正体|経歴と家族の魅力に迫る

日常を愛おしく変える作家・古賀及子の正体|経歴と家族の魅力に迫る

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ネット上で古賀及子を検索すると「家族構成」や「夫の真相」といったキーワードが多く見受けられる。読者が彼女のプライベートに関心を寄せるのは、彼女が綴る日記エッセイの大部分が家庭内の出来事でありながら、いわゆる「生活のノイズ」や「愚痴」とは無縁の痛快な筆致で描かれているからだ。

実際の古賀家の家族構成は、古賀本人と、2026年現在では既に青年期を迎えた長男、そして娘の3人暮らし。かつてのエッセイではパートナーの存在が言及されることもあったが、現在はシングルマザーとして2人の子どもたちを育て上げたことが公に語られている。読者が気にする「夫との関係」について彼女が過剰に劇的なドラマを仕立てたり被害者意識を滲ませたりすることは一切ない。あくまで現在進行形の暮らしを肯定し、日々を前進させるスタンスを貫いている。

古賀作品における家族描写が際立って魅力的なのは、一般的な「良き母と素直な子ども」という紋切り型の構図から完全に自由だからだ。 子どもたちを「守るべき未熟な庇護対象」としてではなく、「たまたま同じ屋根の下で生活を共にしている、ちょっと奇妙で愛すべき同居人」としてリスペクトを込めて観察する。息子のシュールなツッコミにたじろぎ、娘の鋭い指摘に反省し、時には親である自分が最も大人げない行動をとる。その対等で風通しの良い家族のあり方が、家庭や育児に息苦しさを感じている多くの読者の肩の荷を下ろしている。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。