世界一身長が高い人は何Cm?歴代最高272Cmの真実と日常

世界一身長が高い人は何Cm?歴代最高272Cmの真実と日常

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歴代記録の上位を占める人々の身体に生じていたのは、遺伝的な高身長の枠を超えた明らかな病的プロセスです。その中心にあるのが巨人症の原因と症状であり、根底には脳深部に位置する下垂体の病変が存在します。

頭蓋骨の中心部にある下垂体前葉に良性の腫瘍である下垂体腺腫が発生すると、成長ホルモン(GH)がブレーキの利かない状態となって過剰に分泌され続けます。医学的に決定的な分かれ道となるのが「骨端線(こつたんせん)の閉鎖時期」です。

骨の両端にある軟骨組織「骨端線」が閉じる思春期より前に腫瘍が発生した場合、骨が長軸方向に際限なく伸び続ける「巨人症」となります。一方、成人に達して骨端線が閉鎖した後に発症した場合は、手足の先端や下顎、鼻、舌などが異常に肥大化する「先端巨大症(アクロメガリー)」へと進行します。歴代の240cmを超える保持者たちの多くは、幼少期または思春期早期に下垂体腺腫を患い、骨端線が固まる前に爆発的なホルモン暴露を受けたケースです。

しかし、成長ホルモンは骨だけを伸ばすわけではありません。全身の内臓組織も過剰に発達させます。心臓が病的に肥大する「心肥大」、インスリンの働きが阻害されることによる重度の「二次性糖尿病」、さらには頭蓋内で増大した腺腫が視神経交叉を圧迫することによる「両耳側半盲(視野の両端が見えなくなる障害)」など、生体に深刻なダメージを連鎖的に引き起こします。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。