高槻という立地は、電車でわずか15分で梅田や京都に出られる抜群の利便性を持つ。つまり、顧客はいつでも都心の大型旗艦店へ移動できる。この地理的条件は、郊外型百貨店にとって時に致命的な脅威となる。
だが、高槻店はその不利をあえて逆手に取った。都心へ行かずとも、地元の人が「今本当に欲しいもの」を徹底的にリサーチ。京都の上質な和菓子と大阪の賑やかなグルメ文化を融合させ、さらに高槻ローカルの隠れた名店の味をラインナップに加えた。この絶妙な商品構成(MD)は、広域から客を集める大都市のデパートには真似できない、小回りの良さと地域愛の結晶と言える。