2026年10月、欅坂46は約5年間の活動に幕を閉じ、櫻坂46へと改名して再出発を図りました。この改名に伴い、『不協和音』をはじめとする欅坂時代の象徴的な楽曲群は事実上の封印状態となっています。
なぜ櫻坂46は『不協和音』を歌わないのか。その理由は、グループのアイデンティティの再定義にあります。『不協和音』は平手友梨奈という唯一無二のセンターの存在感と、当時の欅坂46が背負っていた物語と不可分に結びついていました。その痛切な世界観を引きずり続けることは、新グループとして白い光を掲げて前進する櫻坂46のコンセプトと相反するためです。
しかし、それは過去の否定ではありません。櫻坂46が見せる高いダンススキルとエモーショナルなパフォーマンス力には、欅坂時代に極限まで高められた表現への執念が確実に受け継がれています。封印という選択こそが、あの楽曲と時代に対する最大限のリスペクトの証となっています。