菊池彩花の競技人生を語る上で避けて通れないのが、選手生命を脅かした右足アキレス腱断裂の大怪我です。2010年、練習中に他選手のスケート刃が右足首に接触し、腱を深く切断する悲劇に見舞われました。
「二度と氷上に戻れないかもしれない」という医師の診断や周囲の不安の中、彼女を救ったのは所属先である富士急行の手厚いサポートと、自身の驚異的な精神力でした。過酷を極めるリハビリメニューを黙々とこなし、足の感覚を取り戻すための地道な反復トレーニングを継続。約1年後には奇跡的な実戦復帰を果たしました。
怪我のトラウマを克服した彼女は、2014年ソチオリンピック日本代表の座を勝ち取り、続く2018年平昌オリンピックへの切符を掴み取りました。どん底の絶望から這い上がったこの復帰劇は、スポーツ界における不屈のシンボルとして語り継がれています。