悲しみや不安に暮れるだけに留まらなかった彼女は、自ら学びの場へと飛び込む決意を固める。大学院で雇用問題やキャリア権を学んだ後、客員教授として着任したのが戸板女子短期大学だった。現場での教育研究を通じて、単なる精神論ではなく、理論とデータに基づいた支援制度の必要性を強く訴えるようになった。
大学での講義や研究活動において、彼女がテーマに掲げたのが「特別支援教育」の抜本的な再構築である。障害のある子どもたちが健常児と同等に教育を受け、将来的に自立した生活を送るためには、どのような社会的基盤が必要なのか。教育現場の教員不足や専門知識の偏りを指摘し、学生たちとともに多角的な視点から福祉教育の未来を模索し続けた。