長年親しまれてきたメガコンテンツの休止は、教団の現在地を端的に示している。象徴的存在だったPL学園野球部は部員募集の停止を経て実質的な休部状態が続いており、教祖祭PL花火芸術もまた、警備費用の高騰や安全基準の厳格化、信徒数の減少に伴う財政方針の転換により、再開の目途は立っていない。かつてのように外部へ向けて巨額の資金を投じるフェーズは完全に終わりを告げた。
現在の教団内部では、所有資産の整理と身の丈に合った組織のスリム化が集中的に進められている。広大すぎた遊休地の処分や関連施設の統廃合を行い、残された信徒の精神的ケアにリソースを集中させる「引き算の経営」だ。一見すると衰退一途のように映るが、内部関係者によれば「昭和的な拡大路線を清算し、信仰の本質に立ち返るための必要な冷却期間」という捉え方もなされている。派手なイベントで人を集める時代から、既存のコミュニティをどう静かに維持していくかという現実的なフェーズへと移行している。