施設に到着してまず視界を圧倒するのは、青空を突くようにそびえ立つ木製巨大水車だ。直径およそ24メートル。間近で見上げると、軋む木材の音とともに大量の水がリズミカルに汲み上げられ、豪快に小里川湖へと注ぎ込む。そのスケール感はまさに圧巻の一言に尽きる。
この水車は単なる観光モニュメントではない。かつてこの地域で盛んだった陶土や木材加工の水力利用の歴史を現代に伝える、生きた産業遺産としての誇りを背負っている。細部にまで施された匠の木工技術は、風雪に耐えながら今なお滑らかに回転を続ける。飛沫が霧となって降り注ぐデッキに立てば、真夏でも肌をなでる涼風に心が洗われる。