とろろの存在感に負けないよう、麺そのものの基本設計も見直された。使用するそば粉の選定から挽き方、加水率のコントロールに至るまで、徹底した試行錯誤が重ねられている。チルド麺特有のボソボソ感を完全に払拭し、箸で持ち上げた瞬間にしなやかにたわみ、噛めば心地よい弾力と蕎麦の香気を感じられる仕立てだ。
こうした妥協なき素材追求の背景には、セブンプレミアムなどの自社ブランド育成で培った高度な食品加工ノウハウがある。麺の表面を滑らかに仕上げることで、つゆととろろを適度に持ち上げ、一口ごとに均一な美味しさを届ける。和食・麺類のジャンルにおいて、専門店で打ち立てを食べているかのような錯覚を抱かせる仕上がりは、工業製品としてのチルド麺の限界を一段押し上げた。