グローバルな展開が加速するなか、日本の映画界にもかつてない変革の波が押し寄せている。象徴的な動きが、カンヌ国際映画祭の常連である是枝裕和監督をはじめとするトップクリエイターたちの本格参入だ。
従来の邦画ビジネスモデルでは困難だった、長期的なプリプロダクションと潤沢な製作予算。是枝監督らが取り組むオリジナル映画プロジェクトは、単なる国内市場向けの枠組みを超え、最初から世界190カ国以上の観客を見据えて設計されている。日本のローカルな人間ドラマが、普遍的な感情の機微として世界中で同時多発的に評価される――この新しいエコシステムは、若手映像作家たちにとっても極めて大きな希望となっている。