怪我によるハンデを抱えながらも、吉村はその後も勝負強い打撃で巨人の勝利に貢献し続けました。現役通算では実働15年間で964安打、149本塁打、535打点、通算打率.296という素晴らしい数字を残しています。もし怪我がなければ2000安打や首位打者獲得は確実だったと言われながらも、限られた打席で残した打率約3割という実績は、卓越したミートセンスの証明です。
1998年に現役を引退した後は、巨人の一軍打撃コーチ、二軍監督、一軍作戦コーチなどを歴任。選手一人ひとりの個性に寄り添った熱心な指導で、多くの若手打者を球界を代表する主力へと育て上げました。
また、侍ジャパン(野球日本代表)の打撃コーチを務めるなど、その卓越した野球理論と勝負勘は球団の枠を超えて高く評価されています。選手としての栄光と挫折の双方を深く知る指導者だからこそ、言葉に圧倒的な説得力が宿っていました。