ファンの間で定期的に巻き起こるのが、「ゴジラ」こと松井秀喜氏の招聘論と、第18代監督を務めた高橋由伸氏のリベンジ論です。両レジェンドをめぐる実態と球団周辺の温度感には、明確なコントラストが存在します。
まず松井秀喜監督就任の可能性についてですが、結論から言えば2026年時点においてもハードルは極めて高い状態が続いています。松井氏は現在もニューヨークに生活拠点を置き、ヤンキースの若手育成や国際交流に関わっています。過去の手記や特番インタビューでも、指導者としての情熱を完全に否定はしないものの、「日本へ戻って長期的にチームを率いる生活環境の構築」に関しては慎重な姿勢を崩していません。読売首脳陣からのラブコールは毎年のように届いているものの、本人の意向と生活基盤の制約が最大のネックとなっています。
一方で、極めて現実味を帯びているのが高橋由伸再登板の真相です。2015年秋、原辰徳監督の電撃退任に伴い、現役引退即監督就任という過酷な要請を受け入れた高橋氏。準備期間が皆無だったにもかかわらず、岡本和真選手や吉川尚輝選手ら若手を辛抱強く抜擢し、現在のジャイアンツの屋台骨を作った功績は球団内でも再評価されています。
退任後の高橋氏は野球解説者として他球団の戦術や最新のセイバーメトリクスを幅広く学び、知見を深めてきました。関係者の証言によると、「由伸氏自身、十分な準備期間を経て再びグラウンドに立ちたいという思いは消えていない」とされ、球団側も過去の恩義と実績を重く受け止めています。阿部体制からの交代となった場合、球団内外のファン・スポンサーを納得させられる象徴として、由伸氏の復帰は最も摩擦が少ない選択肢と見なされています。