プロレスの舞台において、彼女が果たしてきた役割は極めて大きい。男たちが肉体をぶつけ合う過酷なリングサイドで、圧倒的な華とドラマ性を生み出してきたその演技力は、ファンのみならず関係者からも絶大な信頼を集めてきた。勝負の空気を瞬時に読み取り、観客の視線を惹きつける間合いの取り方は、まさに天性のセンスと言える。
しかし、彼女の溢れる表現欲求は一つのリング内だけにとどまらなかった。近年では劇場空間での舞台演劇にも本格的に進出。人間の複雑な心理を吐露する難役に果敢に挑み、感情をストレートにぶつける熱演で批評家たちを唸らせた。観客と至近距離で対峙する緊張感を快感に変える度胸は、過酷なライブ空間で長年揉まれてきたからこそ成せる業だ。