破壊の危機に対抗する手段として、今最も注目されているのが持続可能なエコツーリズムの試みだ。WWF(世界自然保護基金)などの国際NGOは、地域住民が森林を伐採するのではなく、森を守ることで経済的に自立できる仕組みづくりに注力している。観光客を限定的な秘境スポットへと案内するガイドツアーは、地元住民の貴重な生活基盤となっている。
さらに、ユネスコ(UNESCO)の世界遺産や生物圏保存地域(バイオスフィア・リザーブ)に指定されたエリアでは、厳格な環境管理のもとでネイチャーツアーが実施されている。川をボートで遡り、早朝のモヤの中に浮かび上がる巨大な森のシルエットを仰ぎ見る体験は、訪れる者の自然観を根本から覆す。開発の波を食い止めつつ、人と森が共に生きていく試みがここで着実に動き出している。