近年の飲食シーンにおいて特筆すべき潮流が、「ソバーキュリアス(Sober Curious:お酒を飲める人があえて飲まない、または微アルコールを選ぶライフスタイル)」の定着です。この価値観の変化は、カフェ&バーのメニュー開発に決定的な進化をもたらしました。
2026年現在の人気メニューにおけるトレンドの主軸は、以下の3点に集約されます。
第一に、「クラフト・モクテル(高級ノンアルコールカクテル)」の高度化です。単なるジュースの割り材ではなく、ボタニカルハーブや自家製シロップ、スパイス、抽出方法にこだわったコールドブリューを掛け合わせた一杯が提供されています。アルコールを摂取しない人でも、カクテルバーと同等のクリエイティビティと華やかな体験を味わえる点が、SNSを中心に絶大な評判を集めています。
第二に、「スペシャリティコーヒーと蒸留酒のクロスオーバー」です。エスプレッソマティーニの再解釈や、浅煎りエチオピア豆のドリップにアイラウイスキーのピート香をアクセントとして纏わせたオリジナルドリンクなど、バリスタとバーテンダーの垣根を超えたメニューが定番化しています。
第三に、「深夜のギルティフリースイーツ&ペアリング」です。濃厚なバスクチーズケーキやピスタチオのパフェに、あえて重めのクラフトビールや深煎りブレンドを合わせる「夜カフェ需要」を取り込み、アルコールとノンアルコールを自由に往来できる柔軟性が高い支持を得ています。