インターネット上の掲示板やSNSでは、「カイポケは頻繁にログインが弾かれる」「セキュリティが厳しすぎて使いづらい」といった書き込みが見受けられます。しかし、これらの現象を精査すると、システムの欠陥ではなく、利用環境側の設定不備や誤解に起因するものが大部分を占めています。
典型的な盲点として挙げられるのが、「同一アカウントによる複数端末からの同時ログイン競合」です。カイポケは厚生労働省が定める医療・介護情報の安全管理ガイドラインに準拠した強固なセキュリティ設計を採用しています。そのため、1つの職員IDを使ってPCとタブレットから同時にログインを試みると、セキュリティ保護の観点から先行セッションが強制切断される仕様になっています。これを「ソフトの不具合」と誤認してしまうケースが後を絶ちません。
また、iPadなどの貸与端末においてOSの自動アップデートを長期間停止していたり、逆にサポート対象外のベータ版OSを先行適用してしまったりすることで、画面描画が崩れたりログイン認証がループしたりする現象も発生します。端末環境の適切な管理こそが、安定稼働の要となります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
介護現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を成功させるためには、自社の組織規模とスタッフのリテラシーに見合ったシステム運用が欠かせません。
カイポケの導入を強く推奨できる事業所:
- 初期費用を抑えてスピーディーにペーパーレス化とタブレット記録を進めたい中小規模事業者
- 採用活動やファクタリングなど、介護報酬請求以外の経営バックオフィスも一括で効率化したい法人
- 訪問看護や居宅介護支援など、移動先でのモバイルワーク比率が高いスタッフを多く抱える現場
導入や運用に慎重な検討が必要な事業所:
- 何百人規模の職員を抱え、独自のオンプレミス型基幹人事・会計システムとの密接なAPI連携が必須の大規模社会福祉法人
- 事業所内の通信インフラ(Wi-Fi環境等)が極端に脆弱で、クラウド接続の維持が困難な現場