バンドを長年支えてきた吉原雅斗の脱退、そしてギタリスト古賀隼斗の契約解除という相次ぐ試練は、KANA-BOONの存続そのものを揺るがす甚大な出来事であった。ファンの間では「このまま解散してしまうのではないか」という悲観的な声も渦巻いた。脱退劇の背景にあったのは、プライベートにおける重大な不祥事やコンプライアンス上の問題、そして長年のバンド活動の中で生じた精神的・肉体的な摩擦であったとされる。
しかし、フロントマンである谷口鮪はバンドの看板を下ろす道を選ばなかった。サポートミュージシャンを迎えた新体制を構築し、ステージへ戻ることを決意。困難な状況下で下されたその決断は、彼自身が音楽を鳴らし続けることへの執念であり、傷を負いながらも前へ進むロックバンドとしての生々しい証明でもあった。