カラスの食性を調査すると、極めて偏った嗜好性が浮かび上がります。街のゴミ袋から真っ先に引っ張り出される代表格が、揚げ物の残りかす、肉の脂身、そしてマヨネーズの容器です。カラスの好物の頂点に君臨するのは、何よりも「高カロリーかつ消化吸収が良い脂質」に他なりません。
野鳥にとって、日々のエネルギー補給は命に直結します。植物の種子や果実に比べて、動物性油脂は少量で莫大なカロリーを獲得できる効率的な栄養源です。特にカラスがマヨネーズを好む理由として、植物油と卵黄が高密度で乳化されている点が挙げられます。チューブに残ったわずか数グラムのマヨネーズであっても、カラスにとっては数時間分の飛行エネルギーに相当します。彼らは視覚と学習能力を駆使し、黄色いキャップや特徴的なパッケージを高カロリー食の目印として記憶しているのです。