Kiroroの楽曲が持つ圧倒的なメロディの強さは、日本国内にとどまらず東アジア圏全域へ爆発的な広がりを見せました。その決定的な契機となったのが、台湾の国民的人気歌手・女優である劉若英(レネ・リウ)によるカバーです。
劉若英が『長い間』を『後来(Hou Lai)』として、また『逢いたい』を『収穫』として北京語でカバーしたことで、中華圏におけるKiroroの楽曲知名度は神話的な領域に達しました。これに呼応するように『未来へ』もマレーシア出身の女性デュオ「錦繍二重唱」や中国・東南アジア各地のアーティストによって幅広く歌い継がれ、現地でも「誰もが知る卒業・旅立ちの歌」として浸透したのです。
言語や文化の壁を超えてアジア中の人々に受け入れられた背景には、アジア圏に共通する家族愛や親への孝行心といった精神的土壌に、玉城千春の紡ぐ素朴で誠実な言葉と旋律が見事に合致したことが挙げられます。