パンデミックの影響により、世界中で「在宅時間」の概念が根本から問い直された。住宅は単なる寝床ではなく、仕事場であり、学校であり、プライベートな隠れ家としての多面的な役割を担うようになった。
過度なミニマリズムや無機質な空間は、長時間の自粛生活において人々に孤独感とプレッシャーを与えた。一方で、『Apartamento』が長年提示してきた「雑多で心地よい空間」は、心の平穏を取り戻すための新たな指針となった。
生活のノイズを隠す必要はない。自分の好きな本、旅先で拾った石、使い込まれた家具が織りなすカオスの中にこそ、本当の居心地の良さが存在する。この真理を、本誌は15年以上にわたり証明し続けているのだ。