この組織が他の犯罪集団と一線を画すのは、軍隊さながらの戦闘力だ。装甲車両「モントルオ(怪物)」の配備にとどまらず、商業用ドローンに爆発物を搭載した空中爆撃まで実戦で使用している。治安維持部隊との衝突は、もはや犯罪捜査の領域を超え、実質的な局地戦の様相を呈している。
農村部では、住民が住処を追われ国内避難民となるケースが相次ぐ。密林の村々は支配下の前線基地と化し、逆らう者は容赦なく排除される。ハイテク兵器の導入によってテロリズムの過激化が進む現状は、国家の統治権そのものを揺るがす深刻な危機と言わざるを得ない。