ここ数年、ドラマ界で重用されている個性派女優の多くは、小劇場演劇の現場で長年揉まれてきたキャリアを持つ。劇団大人計画、ナイロン100℃、あるいは新進気鋭のアングラ劇団まで、舞台の上で圧倒的な生身の客対峙を繰り返してきた猛者たちだ。
彼女たちの強みは、画面の隅に映り込んでいるだけでも成立する立ち姿と、一瞬の発話で場の緊張感をコントロールする声響のコントロール力にある。2026年のエンタメ業界では、整ったルックス以上に「歪み」や「生活の匂い」をリアルに体現できる女優へのニーズがこれまでになく高まっている。