作品に圧倒的な説得力をもたらしているのが、VFXの第一人者である山崎貴と、名実ともに日本を代表する名優・役所広司のタッグだ。世界で絶大な評価を受ける山崎貴の手腕は、リアルとデジタルが完璧に調和した世界観を構築。物理的なセットの質感と最先端VFXの境界線を完全に消し去ってみせた。
一方、物語の精神的支柱となる複雑なキャラクターを演じる役所広司は、スクリーンの空気を一瞬で支配する圧巻の演技を披露。カメラが回っていない場面でも役柄の狂気と哀愁を全身に漂わせ、共演者やスタッフを息をのませたという。この2つの巨大な才能が正面から激突することで生まれた化学反応こそが、本作を単なる娯楽作から芸術の域へと引き上げている。