近年のハリウッド映画業界では、過度なCG依存から脱却し、実物大のセットと生身のアクションを融合させたリアル志向の作品が見直されている。本作が属するSFディストピアおよびサバイバルアクションのジャンルも、その例外ではない。
エドガー・ライト特有のスタイリッシュなカット割りや音楽と映像の完全同期はそのままに、街全体が巨大な狩場と化す逃走劇のリアリティを極限まで追求。ドローン撮影や最先端のカメラワークを駆使し、観客自身が主人公と共に逃亡しているかのような圧倒的な没入感を生み出す演出が組み込まれているという。