「制服がない」ということは、毎日「何を着ていくか」を自分で決めることから朝が始まることを意味する。これは一見、些細なことに思えるかもしれないが、実は高度な自己決定プロセスの繰り返しである。他者からどう見られるか、TPOに合っているかを主体的に考える訓練が、日常の中で自然に行われているのだ。
同校の生徒たちに話を聞くと、「自由だからこそ、自分の行動に責任を持たなければならない」という言葉が異口同音に返ってくる。校則で縛るのではなく、信頼して任せる。この教育方針が、生徒たちの精神的な自立を急速に促していることは疑いようがない。