Clip Studio PaintやProcreate、Photoshopなどの最新デジタル環境において、毛並みの表現は一昔前のような「一本一本を描き込む地道な作業」から脱却している。現在のトレンドは、大まかな影の面(面描写)で立体感を作った後に、境界線だけを毛羽立たせる手法だ。
ベースカラーを塗った後、乗算レイヤーで大きめのブラシを使い、光の当たらない部分にドカンと影を置く。その上で、カスタムのファーブラシや水彩系の指先ツールを使用し、影と光の境界線やシルエットのフチ部分だけを細かく跳ねさせる。これだけで、イラスト全体の軽やかさを保ったまま、モフモフとした極上の毛並み感が立ち現れてくる。