耳が臭い原因と病気のサイン|チーズ臭・加齢臭を治す正しい耳ケア法

耳が臭い原因と病気のサイン|チーズ臭・加齢臭を治す正しい耳ケア法

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単なる体質や汚れの蓄積ではなく、臨床的な疾患が背景に潜んでいるケースは決して珍しくありません。悪臭に加えて分泌物や痛みを伴う場合、以下のような疾患を疑う必要があります。

第一に警戒すべきは「外耳道炎(がいじどうえん)」です。耳の入り口から鼓膜までの通り道である外耳道に傷がつき、細菌やカビ(真菌)が感染して発症します。初期には強い痒みが生じ、悪化すると黄色や白色の「耳だれ(耳漏)」が滲み出ます。この耳だれが空気に触れて酸化・腐敗すると、強烈な腐敗臭や生臭い悪臭を放ちます。特に真菌が原因となる「外耳道真菌症」は難治性で、独特の異臭を伴うカビの塊が耳道を塞ぐ事態に発展します。

第二に、鼓膜のさらに奥で起きる「中耳炎(急性中耳炎・慢性中耳炎)」です。風邪などを契機に鼻の奥から耳管を通じて細菌が中耳腔に入り込み、膿が溜まります。鼓膜に穿孔(穴)が開いて膿が外耳道へ漏れ出すと、強烈な膿の悪臭が発生します。放置すると耳小骨が溶けたり、不可逆的な伝音難聴を引き起こすリスクがあるため、生臭い膿を伴う場合は一刻の猶予もありません。

さらに、耳たぶや耳の付け根周辺にコリコリとしたしこりがあり、そこからドブやヘドロのような悪臭が漂う場合は「粉瘤(アテローム)」が疑われます。皮膚の下に袋状の組織ができ、本来剥がれ落ちるはずの角質や皮脂が袋の中に溜まり続ける良性腫瘍です。内容物が酸化し、中央の小さな開口部から絞り出されるペースト状の垢は凄まじい悪臭を放ちます。細菌感染を起こして赤く腫れ上がる「炎症性粉瘤」になると激痛を伴い、自力での圧出は組織を破壊して化膿を悪化させるため厳禁です。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。