誰でも手軽にデジタル写真編集ができるスマートフォンアプリや、生成AIが爆発的に普及した現在、偽の心霊写真を作ることは容易になった。指一本で透けた人影を合成し、歪みエフェクトを加えるだけで、かつてならテレビ特番でトップニュース扱いされるような画像が数秒で完成する。もはや「画像として写っているか」だけでは、心霊写真の真偽を測ることは不可能と言ってよい。
長年にわたり超自然現象の研究を行っている日本心霊科学協会などの専門家も、デジタル時代の心霊写真鑑賞には冷静な視点が必要だと指摘する。本物の不可解な現象と、光の屈折やレンズのホコリ、AI補正による誤生成をどう見分けるか。ポイントは「Exifデータ(撮影日時やカメラ設定)」の確認や、被写体と光の整合性だ。だが、ネット空間においては「本物かどうか」の厳密な検証よりも、「どれだけ面白く、突っ込めるか」というエンタメ性が優先されるケースが増えている。