衝撃的な音声データを入手し、真っ先に社会へ突きつけたのが週刊新潮だった。走行中の車内で録音された鮮明な音声は、テレビのワイドショーやインターネットニュースで連日繰り返し再生され、報道メディアの過熱ぶりはピークに達した。視覚と聴覚に直接訴えかけるインパクトは、文字だけの記事とは比較にならない拡散力を発揮した。
この事態は政治スキャンダルの報じられ方を根本から変えた。かつては口頭での告発や匿名の証言にとどまっていた永田町の噂話が、デジタルデータという動かぬ証拠によって可視化されたのだ。過剰なバッシングに対する賛否両論も渦巻いたが、権力者への監視機能を果たした決定的な一例として歴史に刻まれている。