運命の歯車が噛み合ったのは、2015年の舞台『嵐が丘』での共演だった。それ以前のドラマ共演から数年にわたりアプローチを重ねていた山本耕史の情熱が実を結んだ瞬間である。「交際0日」というキャッチーな見出しばかりが独り歩きしたが、その根底にあったのは直感的な相性の良さと、徹底した人間的信頼だった。
結婚から10年以上が経過した。周囲の懸念をよそに、二人の足並みは一度も乱れていない。派手な夜の街に出歩くこともなく、都心から適度な距離を置いた静かな生活拠点で子育てに専念する日々。時折報じられる芸能スクープ・私生活のスナップ写真に写る姿は、飾り気のない普段着で子どもと手を繋ぐ、ごくありふれた、しかし確固たる幸福に満ちた家族の肖像だ。互いの領域を侵さず、家庭という城を強固に守り抜く。それが二人の導き出した夫婦関係の結論である。