潰瘍性大腸炎の治療は、炎症を鎮める「寛解導入」と、安定した状態を長く保つ「寛解維持」の2段階に分かれます。2026年現在の医療現場では、従来の5-ASA製剤やステロイドに加え、生物学的製剤(抗TNF-α抗体、抗インテグリン抗体、抗IL-12/23抗体など)や、経口投与が可能なJAK阻害薬の選択肢が大幅に拡充されました。これにより、難治性の患者でも入院を回避し、日常生活を維持しながら症状をコントロールできる確率が飛躍的に高まっています。
また、寛解期における食事法もQOL(生活の質)を大きく左右します。基本原則は「高タンパク・低脂質・低残渣(消化に良いもの)」です。
【寛解期を支える食習慣の基本】
・脂質のコントロール:揚げ物や過度な動物性脂肪を控え、魚油(EPA・DHA)やオリーブオイルを適量活用する。
・刺激物の制限:唐辛子などの強い香辛料、過度なカフェイン、冷たい炭酸飲料、アルコールは腸壁を刺激するため避ける。
・食物繊維の選び方:ゴボウや海藻など不溶性繊維の過剰摂取は控え、白米、うどん、豆腐、白身魚、鶏むね肉など消化の良いメニューを中心に組み立てる。