日本市場からの撤退後も本国ヨーロッパでは展開を続けていたKOOKAIですが、2026年にはファッション界を驚かせる大きなニュースが報じられました。KOOKAIのフランス本国法人が経営破綻し、パリ商業裁判所に法的整理(会社更生手続き)を申請したのです。
この経営破綻の引き金となったのは、複合的な経営課題でした。かつて親会社であった仏アパレル大手ヴィヴァルテ(Vivarte)グループの経営不振に伴い、KOOKAIは2017年にオーストラリアで同ブランドを展開していたMagi Enterprisesに売却されました。再建を目指した矢先、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる長期のロックダウン、ロシア・ウクライナ情勢に伴うエネルギー危機とインフレによる消費低迷が直撃します。
デジタルシフト(EC展開)への遅れや、欧州でのショッピングモール離れといった構造要因も重なり、資金繰りが急速に悪化。2026年後半にはフランス国内の店舗網の一部が別のアパレル企業連合(Antonelle-Un Jour Ailleursグループ)に買収・継承されるなど、フランス本国におけるブランド運営体制は大きな解体・再編を経験することになりました。