厚生労働省の患者調査や脳卒中登録事業のデータによると、くも膜下出血を発症した患者のうち、完全に元の生活へ復帰できる割合はいまだ全体の約3分の1にとどまる。命を取り留めたにもかかわらず重い介護が必要となる主因の一つが、この血管攣縮による二次性の脳梗塞だ。
家族にとって最も重要なのは、入院後2週間の面会時における「普段との違い」への気付きだ。病院の集中治療室で厳重な管理下にあるとはいえ、家族だからこそ気付ける微細な表情の変化、発語のたどたどしさが医師の診断を後押しする。治療チームと密に連携し、何が起きているのかを正しく理解しておくことが、結果として患者の将来を守るセーフティネットとなる。