深夜帯に動物病院を受診する際、飼い主が直面するもう一つの切実な現実が夜間動物病院の診療費用です。夜間の救急医療は、当直スタッフの特殊勤務手当や高規格救急機器の維持管理コストが上乗せされるため、一般的な一次診療施設と比較して基本料金から大きく異なります。
初診料・深夜診察料の合算だけで8,800円〜11,000円前後の基本料金が発生し、そこに血液検査、レントゲン撮影、超音波エコー、酸素吸入、注射・点滴処置などが加わることで、総額は3万円から6万円前後に達することが通例です。胃切開や内視鏡による異物摘出、緊急開腹手術などが実施された場合、一夜の会計で10万円〜20万円を超えるケースも決して珍しくありません。
ペット保険に関して見落としてはならない盲点が、「窓口精算の非適用」です。アニコム損保やアイペット損保などの「保険証提示で自己負担分のみ支払う」仕組みは、夜間救急センターの受付システム上対応していないケースがほとんどです。一度全額をその場で立替払いし、発行された診療明細書と領収書を持ち帰って飼い主自身が後日保険会社へ保険金を請求するフローが基本となります。