長年親しまれたモデルが交代する際、ファンからは「なぜ変わってしまったのか」と惜しむ声が必ず上がります。特に河北麻友子さんから小芝風花さんへの交代劇は、コスメ業界や広告関係者の間でも大きなトピックとなりました。
この交代の真相には、井田ラボラトリーズの緻密なブランドリブランディング戦略があります。河北麻友子さんが約9年間で築き上げた「華やかでキュートなお人形系メイク」は完成の域に達していましたが、コスメ市場全体が「抜け感」「ナチュラルな血色感」「素肌感」を重視するトレンドへとシフトしていきました。
さらに、プチプラコスメの品質がデパコス並みに向上したことで、ターゲット年齢を10代・20代前半から「大人のデイリー使い」へと拡張する必要が生じました。そこで白羽の矢が立ったのが、国民的女優として幅広い世代から好感度が高く、自然体の美しさを持つ小芝風花さんでした。小芝さんの起用により、キャンメイクは「若い子向けのプチプラ」から「全世代がポーチに忍ばせる定番コスメ」へと見事な脱皮を遂げたのです。