戦後最大の黒幕・児玉誉士夫の正体とは?ロッキード事件と巨額資金の真相

戦後最大の黒幕・児玉誉士夫の正体とは?ロッキード事件と巨額資金の真相

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児玉誉士夫が戦後政界で絶大な発言権を握り得た最大の源泉は、日中戦争期に築き上げた莫大な資金力にあります。1941年、大日本帝国海軍航空本部の嘱託となった児玉は、上海を拠点に軍需物資を調達する特務機関「児玉機関」を設立しました。

児玉機関の主たる任務は、航空機製造に不可欠なタングステン、モリブデン、コバルト、ラジウム、さらには貴金属や工業用ダイヤモンドの買い付けでした。中国大陸の闇市場や現地勢力との非公式な取引を通じて物資を調達し、海軍へ納入する過程で天文学的な利権とマージンを掌中に収めました。終戦時、これらの一部は海軍の軍用機や艦艇によって日本本土へと秘密裏に空輸・隠匿されたと伝えられています。

米国立公文書館(NARA)が公開したCIA秘密ファイルによると、児玉機関が集積した資産は当時の貨幣価値で数十億円、現在の価値に換算すれば数千億円規模に達していたと推計されています。この資金は戦後の混乱期において、日本自由党(後の自由民主党)の結党資金、とりわけ鳩山一郎らの政治活動資金として大量に投入されました。

さらに米機密解除文書は、児玉が冷戦初期から米情報機関の「対日協力者(コードネーム:ポカポンなど)」として登録されていた決定的な事実を明示しています。米国側は児玉の強大な組織力と反共思想を高く評価し、左翼勢力の台頭阻止や保守合同の推進役として彼を利用しました。児玉は米国の庇護と莫大な隠し資産をテコに、日米の安全保障と国家利権の結節点に居座ることに成功したのです。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。