結論から言えば、すべてのうがいが無意味であるというのは明確な科学的誤認である。予防効果の有無を決定づけるのは、「何を使って」「どのように」喉をケアするかという点に尽きる。
最新の医学的な知見を紐解くと、純粋な水道水で行う「水うがい」と、殺菌成分を含む「薬用うがい」では、生体への作用メカニズムが根本的に異なる。水うがいは粘膜に付着した異物やウイルスを物理的に洗い流し、喉の湿度を保つサポートをするのに対し、強力な殺菌薬は口内の菌叢(マイクロバイオーム)全体に直接的な影響を与える。この違いを理解しないまま一括りに論じられることが、「意味がない」という混乱を加速させている要因だ。