大会初日から会場の熱気を最高潮に押し上げたのは、女子個人総合の熾烈な首位争いだ。今大会で特に注目を集めたのは、高難度の構成(Dスコア)に果敢に挑んだ若手新鋭たちである。フープやフープ・リボンの種目において、手具を身体の視界外から投球しキャッチするリスキーな大技を次々と成功させ、会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。
審判員による採点詳細を見ると、勝敗を分けたのはわずか0.15点差。難度点の高さはもちろんのこと、身体の末端まで神経を行き届かせた美しい実施点(Eスコア)と、音楽との完璧なシンクロナイズを見せた芸術点(Aスコア)が評価の鍵となった。激戦の末に頂点に立った王者は、キス・アンド・クライで感極まった表情を見せ、支援し続けてくれたコーチと強く抱き合った。