2000年代以降、テレビ離れが叫ばれる中でも、新たな風を吹き込んで爆発的ヒットを記録した作品がある。その筆頭が、2013年放送の『あまちゃん』だ。宮藤官九郎が描くテンポの早い会話劇と個性的すぎるキャラクターたちは、劇中のセリフ「じぇじぇじぇ」と共に新語・流行語大賞に選ばれるほどの社会現象となった。
さらに、21世紀に放送された作品の中で期間平均視聴率の最高記録(23.5%)を保持しているのが、2015年放送の『あさが来た』だ。実在の女性実業家・広岡浅子をモデルにした波乱万丈の成功ストーリーと、ヒロインの口癖「びっくりぽん」が視聴者の心を捉え、毎朝のルーティンとして完全に定着した。
平成から令和にかけてヒットした作品に共通するのは、単なる「耐え忍ぶヒロイン」からの脱却だ。自らの意志でキャリアを切り拓くポジティブな女性像や、毎朝くすっと笑えるコミカルな要素、さらには伏線回収の快感が、現代の多忙な視聴者のニーズに見事に合致している。