達筆が称賛される一方で、お世辞にも字が上手とは言えない「悪筆・個性派」の政治家たちも、独自の存在感を放ってきました。
かつて民主党政権で首相を務めた菅直人氏は、独特の筆跡で知られていました。形にとらわれない朴訥とした文字は、一部で「読みにくい」と揶揄されることもありましたが、支持者からは「飾らない人柄が出ている」「親しみやすい」と好意的に受け止められる側面もありました。
毛筆が苦手な政治家にとって、公の場での記帳や色紙へのサインは冷や汗ものの試練です。しかし、整った美文字だけが政治家の資質を決めるわけではありません。不器用ながらも力いっぱいに書かれた一筆には、達筆とは一味違う人間味や情熱が宿り、有権者の心を動かすケースも少なくありません。