ロシアの脅威に対抗するため、両国は北大西洋条約機構(NATO)および欧州連合(EU)の枠組みを活用した連携を強化している。とりわけ、バルト海地域からウクライナ国境に至る東方防衛の再構築は一刻を争う課題だ。
この連携は、国際政治・防衛産業の景況をも激変させている。共同での戦車整備拠点の設置、弾薬の共同調達、次世代防衛システムの共同開発など、産業基盤の統合が進む。軍事支出の飛躍的な増額を進めるポーランドが「欧州最強の陸軍」を目指す中、ドイツの防衛基盤産業との協力関係は、欧州全体の防衛自主権を確立する上で避けて通れない柱となっている。